投資のヒント188 厳しいパネル事業

韓国サムスンがシャープへ百億円の出資をします。テレビのパネルを製造している企業は世界で日本、韓国、台湾の数社しかありません。日本はシャープとパナソニック、韓国がサムスンとLGです。そして、驚くことにパネル事業で利益を出している企業は一社もない。みんなでダンピング合戦を繰り広げているのです。

世界中でテレビ、スマホなどパネルの需要は拡大していますが、過去の莫大な設備投資の結果、需要を遥かに超える量の製品が工場から溢れ出ているのです。供給過多です。それでも資金回収のために工場を止めるわけにいかず、ますます値下げ圧力が強まる結果になります。

シャープの巨額赤字の原因はサムスン、LGの安値攻勢ですが、その韓国勢も昨今のウォン高で余裕はなくなっており、パネル事業の赤字を放置できません。出資によって日本勢と「手打ち」をしたいという思惑があるのかもしれません。シャープには選択肢はありません。藁をもつかむ思いが伝わっています。【のび太】平成25年3月8日掲載