ある経済研究所が作成した資料に二つのグラフが並んで示されていました。米国と中国のGDPシェアの推移です。ドルベースでのGDPを比較すると、米国の世界シェアが25%に対して中国は15%で、まだその差は大きいのですが、もう一つのグラフ、購買力平価ベースでは2014年にすでに米国が逆転されており、中国が世界最大のGDPシェアとなっています。

購買力平価とは、物価水準を考慮しての比較です。同じものを両国で購入したら、その価格は同じであるはずという考え方です。マックのハンバーグが米国で一㌦、中国で三元なら、一㌦=三元が適正な為替水準となります。しかし、現実の市場価格では、常に人民元が割安に誘導されており、中国のGDPをドルに直して計算するとそれだけ低くなってしまいます。

購買力平価ベースでの差はどんどん広がっており、中国の存在感が増しています。米国が世界の警察を放棄し、自国の利益最優先の政策を打ち出しているのは、中国に取って変わられるという焦りなのでしょう。【のび太】