本年三月末の日経平均の一株当たり利益(EPS)は一、七〇〇円でした。多くのアナリストは今期(来年の三月期)の業績を10%程度の増益、つまり一、八七〇円を見込み、それに株価収益倍率(PER)15倍を掛けた二万八千円を日経平均の目標として発表していました。

ところが、直近のEPSは若干ながら三月末水準を下回っているのです。大手証券調査部によると、七月に入り更新されたEPSは一、六六〇円です。まだ始まったばかりではありますが、企業業績は下降中。どうりで日経平均の上値が重たいわけです。

現状の株価はPER13倍程度。当面の悪材料を織り込んでいますが、一番心配するのは、第一四半期が発表される八月、そして中間決算が発表される十一月に数字が大きく更新され、そこで今期予想が下方修正されることです。もし、減益となれば、もう一段の下落でしょう。

世界経済は好調、という前提があるから楽観的な見方が多かったのです。米中貿易摩擦がそれに水を差しました。まずはこの問題の決着が必要です。【のび太】