日産の今後に関して、投資家の目線で見てみましょう。

まず、日産が現状のルノーとの提携関係を望み、ルノーは合併を視野に入れているとします。フランスにとって唯一の自動車メーカーが生き残るために日産は必要ですから、TOB(株式公開買付)による子会社化も可能性があります。当然、日産株は上がります。今の株価にプレミアを付けるからです。

日産がそれを回避したいなら、ルノー株を買い増す方法があります。ルノーは日産の株式44%を保有しています。25%以上の株式を保有すると、相手の待つ議決権が無効になるのです。この可能性はゼロではありませんが、両社の関係は悪化し、その上、日産が株式市場から資金調達すれば株価は下がります。

長期に見ても、単独で生き残るのは両社ともに厳しいのは明らかです。激変する自動車業界で、仮に日産の名前が消えたとしても、収益確保し高配当の維持を優先させるかが注目です。それにしても、ゴーン氏ほどの経営者がなぜこんなヘタを打ったのか、不思議です。【のび太】