ちょっと複雑ですがお付き合い下さい。東証一部の廣済堂がMBO(株式公開買付)を発表しました。ベイン・キャピタルというファンドが株主から株を買い集めて、いったん上場廃止し、立て直して再上場を目指します。

提示した買付価格は六一〇円。大株主には了解を取り、普通に成功すると思いきや、その後、株価がそれを大きく上回るまで誰かが買い上がっています。旧村上ファンド系の投資会社、ルノです。

市場株価の方が高ければ誰も売ってくれません。目標の三分の二超の株式を集めるためにベインが価格の引き上げを迫られれば、ルノ側の思うつぼです。

廣済堂の解散価値、つまり一株当たり純資産は千円。それを六一〇円で買い取り、上場廃止するというのですから、株主は不満です。そこをつけ込まれました。

もし、MBO自体がキャンセルされたら、株価は元のもくあみで四百円まで下がり、ルノの負け。MBO価格を引き上げてくればルノの勝ちです。再上場時の株価をどこまで期待するかの駆け引きです。乗ってみますか。【のび太】