SPAC(特別目的買収会社)なる耳慣れない会社を上場させようとしています。この会社は何も事業をしない箱です。上場して資金を集める。その資金でベンチャー企業を買収する。例えばAI企業を。その瞬間に、その箱はAI事業が本業の会社になる。換言するとそのAI企業は一瞬にして上場企業になった。これがSPACです。

米国ではすでに盛んで、日本でも議論の最中。リスクが高いとして投資家保護の観点から警戒の声もあります。

確かに買収は運用者の目利きに頼るのですから、失敗は付き物。しかし、ベンチャー投資の機会など全くない日本では有効なツールになる。

投資を受ける側にも良い制度です。新規に会社を立ち上げる資金や、赤字会社の事業資金など銀行は貸しません。身近な人に頭を下げて融通してもらうのが精一杯です。

今でもベンチャー投資は一握りの成功者が、あとに続く後輩を支援するイメージですが、少額参加を可能にすれば裾野が広がる。運営ルールを決め監視することこそ投資家保護です。【のび太】