株式コラム・400 ブロックオファー

 大手証券の幹部が逮捕されたブロックオファー。取引の経緯は広く報道されているので、少し違った角度で見ます。

売買を仲介した証券が、取引成立のために株価を買い支えたことが違法な株価操作とされました。ここに正当化の余地はありませんが、証券はなぜ買い支えたのか?

株価が下がると株主が売るのを嫌がるからです。

ではなぜ株価が下がるのか?

大量に売り注文が出るからです。

では誰が売り注文を出すのか?

ここがポイント。ブロックオファー制度で、この銘柄を購入予定の投資家、実は彼らが売っていたのです。株価が下がると、より安く入手できるので株価を下げたい。あるいは空売り(つなぎ売り)によって利益を確定させたいからです。

彼らは証券の上客です。こんな事態は対策を講じれば避けられたのに、それをせずに上客の売り注文に買い向かうことで取引を成立させ、売り手も買い手も、手数料を受け取る証券もハッピー。結果、金商法の神髄である「公正な価格形成」を歪めました。【のび太】