株式コラム・408 米国の長短金利

 普通、金利は短期金利よりも長期金利の方が高い。将来は今より景気が良くなり物価は上がるという前提です。ところが米国は長短金利が逆転しました。これは景気後退の予兆でしょうか。

 中央銀行がコントロールする政策金利は短期金利に限られます。6月の議会証言でFRBパウエル議長は、物価の安定こそが経済の基盤だから目先の株価を犠牲にしてでもインフレを抑える、そのためなら短期金利をどこまでも上げると宣言したのです。

 つまり今回の長短逆転は、景気後退を市場が織り込んでいるというより、中央銀行による誘導なのです。

 では実際に景気後退したらどうでしょう。株価は上がると思います。なぜなら利上げ懸念は消え、場合によっては利下げ期待が出てくるからです。それほど株価は金利に敏感になっています。

 景気後退すれども物価高は止まらない、だから利上げは続くという最悪の事態を危惧する声も少なからずありますが、原油や食料の高騰が収まればその心配は不要でしょう。【のび太】