株式コラム402・二十年ぶり円安 

 四月二十日に付けた一㌦=一二九円台は二十年ぶりの円安水準です。原因は日米の金利差拡大。

 いつものことで、いろいろな解説が出てきます。「日本の国力が落ちている」とか「有事の円買いは終わった」とか「日本はリスクに弱い国になった」などです。貿易黒字の減少は常連組。少子高齢化や教育レベルの低下で日本の将来が悲観的だから円が弱くなるという解説もあります。

 実際は、為替市場でそんなことを考えて円を売っている投資家はいません。24時間365日どこかで取引される為替市場。その中心はドルです。貿易や金融取引の資金決済。投棄目的の売買。ほぼ全てはドルなので、ドルが必要な人が増えればドル高。逆ならドル安。そのドルに相対する通貨が円だったりユーロだったりポンドだったりしているだけです。

 良い円安か悪い円安かの議論に意味はなく、どちらもメリット・デメリットがある。今回は、米国の利上げで米国債投資が活発になりドル買い、その結果の円売り。だから日本も利上げすれば円安は止まります。