投資のヒント28 強気の「四季報」

先週、発行された会社四季報(東洋経済)と会社情報(日経新聞)を眺めると、企業業績の予想数字に開きがあることに気が付きます。意外と知られていないことですが、会社情報は企業の発表する予想数字を忠実に記載しているのに対し、四季報は担当記者が取材した結果から、増額や減額をして独自の予想数字を記載しているからです。 今年は企業自身がよほどネガティブに考えているのでしょう、円高、原油高、原材料高、金利上昇、外国とりわけ米国景気の減速などを全て織り込みながら利益予想を立て水準が低くなったのです。企業の立場にしてみれば、途中で下方修正するよりも上方修正した方が株主から受けが良いというのがその動機です。 例えば、日立国際電機の経常利益は会社予想で九十億円、四季報予想で一二○億円と三十億円もの差があり、四季報は「九十は過小、表記は可能」と自前の予想に自信を示しています。 早ければ中間決算の九月にも上方修正のオンパレードになる可能性大です。【のび太】
2006年6月22日掲載