投資のヒント30 持合い構造復活

17年前に日経平均が4万円手前まで登りつめ、その後、延々と下げ続けたその背景に「持ち合い解消の売り」がありました。
企業は取引銀行や関係会社とお互いに株式を持合い、絶対に売らないと暗黙の約束をしていましたが、業績悪化で背に腹は変えられず、どんどん売りに出されるようになりました。なにしろ、発行総数の70%とも言われる株式が持合いで銀行の金庫の中に眠っており、それが覚醒し、市場に出てきたのです。これではたまりません、何年経っても需給は良くならないと心配されました。
結局は外人がその大半を吸収して収まりましたが、この持合いが復活していると言われます。その要因が敵対的買収です。海外企業による買収が予想されますが、今週発表された王子製紙による北越製紙の買収提案に見るように、日本企業同士も活発です。買収されそうな企業は防衛するしかありません。その一手が皮肉にも解消したはずの持合いというわけです。今回の引き受け手は銀行でなく商社です。【のび太】
2006月7月28日掲載