投資のヒント45 世界株安の背景

専門用語で恐縮ですが、今回の株安を説明するためどうしても必要なのが「円のキャリートレード」です。これは、金利の安い日本で円資金を調達し、例えば中国の元に交換してそこで株式投資などの運用に回すという取引です。昨今のBricsなど新興国の株価を押し上げたのは日本発の資金だったのです。それが、先月の利上げで風向きが変った。わずか0.25%ですが、重要なのは幅ではなく方向性なのだ、と国際的ファンド運用者は指摘します。 世界的な金余りを作ってきた日本の低金利が終了するとなれば、いったんは資金を引き上げようとする。バブル状態だったうえに規模の小さいマーケットがより大きな影響を受けて暴落するのは当然の結果というわけです。 だからと言って、これらの国の経済発展や、日本企業の成長が終わるなど考えられません。株は常に上と下に行き過ぎてはまた戻る、その繰り返しです。ほんの数ヶ月前の日本株は一万五千円だったのです。【のび太】
平成19年3月9日掲載