投資のヒント54 インサイダー取引

村上ファンドの村上氏がインサイダー取引で実刑判決を受けました。彼が「聞いちゃった」という話は、その実現の可能性が全くない場合は除くが、あれば高い低いは問題でない、という司法の判断です。

私たちはいろいろな人脈の中で生活をし、いつでもインサイダーになりえます。旧友が酒の肴に語った会社の自慢話。その株を買って儲かったという経験は長年投資をしている人は全くない人の方が稀でしょう。「誰も傷つけることなく儲かるよ、ばれっこない。みんながやっていることさ」
20年前のヒット映画「ウォール街」で主人公が情報を引き出すために友人を誘惑する台詞です。私たちが同じ状況に立ったら、確実な利益を放棄することができるでしょうか。程度の差こそあれ、無数のインサイダー取引が横行しているのが現実でしょう。昔なら「早耳情報」程度に済まされていたことですが、実現性の高低は問題でなく違反という判決を肝に銘じてください。
【のび太】平成19年7月27日掲載