投資のヒント57 すべての籠は糸で

「卵は複数の籠に盛れ、一つが落ちて割れても他が助かる」
これは分散投資を勧める証券マンの常套トークです。
しかし、どの籠も一本の糸でつながっていたら・・・。今回の同時株安でそれが証明されました。欧州系金融機関が日本で資金調達し、米系ヘッジファンドへ投資し、そこが住宅ローンを証券化しアジアの銀行へ販売する。このような取引が当たり前の金融界では全てが何かとつながっているのです。
私たちは世界中の株式・債券に投資信託を通じて投資することができます。「バランス型」という美名で販売されるそれら商品は、今のところ非常に魅力的な利回りを出しています。日本の国債利回りが一・六%程度に対して、四%から高いものは七%を越え、投資価値は確かに高いと言えるでしょう。
しかし、各国の金融商品をどんなに沢山集めてもリスク回避にはなりません。リスクを増やしても大きな利益を期待する人だけが購入すべき商品なのです。【のび太】
平成19年9月14日掲載