投資のヒント85 トヨタショック

今回の金融危機が景気と企業業績にどう影響するか。パニックが収まり、市場の興味がそちらに向いている矢先、ひとつの答えがトヨタの発表した下方修正でしょう。
前期(20年3月期)の営業利益2兆2千億円に対して今期は何とただの6千億円。実に1兆6千億円もの減益予想です。 その内訳は販売減少で6千億円、為替差損で7千億円、原材料高や開発費増で3千億円です。
さて、この数字をどう読むか。販売減少の要因は、米国の落ち込みと高級車の不振につきます。この数字なら今の株価も割安ではなくなり、昨年の8千円が夢のようです。たった一年でこれほど様変わりするとは。
しかし、ここまで悲観的に数字を詰めてくるとはトヨタらしいとも言えます。6日の決算説明会で専務自らが、惑うアナリストたちに、「これは非常に保守的な数字でありトヨタは(こんな低い数字を)手をこまねいて容認しない、減配もしない」。そして「後半の頑張りをよく見てくれ」と言い残しました。 【のび太】
平成20年11月14日掲載