株式コラム213 外人勢の売り越し

3月9日から15日までの一週間で外人投資家による日本株の売り越し額が一兆円を超え、これは過去十年で最大の規模で、その結果、日経平均は九百円ほど下落しました。

よく、外人投資家が買い越したとか、売り越したという話しが出てきますが、誰がいくら買い越そうと、市場は常に売りと買いの金額は同じです。ある日の売買代金が三兆円だとすると、それは三兆円の売りと三兆円の買いが成立したということで、外人が売り越せば、全く同じ金額を日本の投資家が買い越しているのです。

また、彼らの取引はいつも先物とセットで複雑なしくみで行われているため、日本株に強気だから買う、弱気だから売るという方程式は全く当てはまりません。純粋に銘柄を選択して長期保有する外人投資家は、今でも日本株を割安と認識しており、銘柄の入れ替えや利食い売りはあっても、日本株そのものを悲観して売る、という動きは全く見受けられません。まだ好業績を織り込む動きは続きます。