株式コラム・295 また内部留保?

 衆議院の公約である党が企業の内部留保に課税すると言い出しました。数年前にはある大臣が、内部留保を貯め込む企業は守銭奴だ、もっと設備投資をしろと言いましたね。いい加減にこういう意味の無い議論は止めましょう。

内部留保とは、企業の創業以来の利益の合計、赤字の年を乗り越え、税金を払い、さらに配当金を払った後で残った利益の積み上げです。二重の課税などできるはずのないこと。さらに良くないのは、政治家がこういうもっともらしい主張をすると、内部留保が現金で残っているかのような誤解を生むことです。

日本企業の内部留保は四百兆円。その大半は土地建物、設備、在庫、有価証券など様々な形態で保有しています。積極的に設備投資を続けたからです。会社経営や財務に関わっている人にはあまりに常識なこと。

この手の内部留保議論は麻生発言で終わったと思っていました。こんな税制が成立するはずがない。築地の移転延期発言とそっくり。できなかったときの言い訳を今から準備しているならたちが悪いです。【のび太】