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株式コラム・369 日経平均の上昇

株式コラム・369 日経平均の上昇

 日経平均が三十年ぶりの高値ですが、皆様がお持ちの銘柄はいかがですか。

例えば、この地域のトヨタやデンソー。個人に人気のソニーや日立。業績も財務内容も優良で日経平均採用銘柄ですが、三十年どころか数年前の値段すら抜いていません。

原因は、日経平均二二五銘柄の中のほんの一部が株価を引き上げているからです。上昇幅の実に半分をファストリテイリング(ユニクロ)、東京エレク、エムスリーなど上位七、八銘柄で作っています。

ファンド運用者の立場になってください。株価指数が上っているのに自分のファンド価格を下げるのは避けたいので、本人の相場感にかかわらず指数に追随するしかない。その際、二二五銘柄全てを持つ必要はなく、上位数銘柄で日経平均に連動できますから、そこに買いが集中してますます上がるのです。

そして相場が下がり始めたら逆の作用が生じます。投資家からの解約に応じて売ってくる。相場感は関係なし。上がったものは下がるという法則は構造的に成り立っているのです。【のび太】

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