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株式コラム・439 宝塚ブランド

株式コラム・439 宝塚ブランド

 梨園とは歌舞伎界を指しますが、語源は、世間の常識が及ばない世界という意味です。ジャニーズと宝塚もある種の梨園です。そのいずれもが各様の事件で揺れています。 

 宝塚の場合、まず音楽学校に入学し、予科・本科の2年を過ごし歌劇団に入る。このとき阪急(現・阪急阪神HD)と雇用契約を結び、同社の社員になります。

 上場企業の一部門である一方、世間から梨園のごとく思われる非常に特殊な世界なのです。会社は今回の事件(団員の自殺)を過度な稽古すなわち過度な残業が原因で、労働時間の管理が不徹底だったことに責任があるとの立場。

 一方世間は、漫然と我々には分からないドロドロした世界があると考える。

 今年は奇しくも小林一三翁が歌劇を創立して110年の年。長い歴史で初めての事態に、阪急は宝塚ブランドに傷を付けない、ただその一点に集中しています。

こんな状況でも公演中の劇場は満席と聞きます。歴史は重い。そしてファンは有難い。会社が世論を恐れずに筋を通せばブランドは守られる。【のび太】

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