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株式コラム・436 ドコモ証券誕生

株式コラム・436 ドコモ証券誕生

 マネックス証券がNTTドコモと資本提携を発表。

 マ証券は手数料値下げ競争を走ってきましたが、今回の手数料ゼロには乗らなかった。SBIと楽天証券に水をあけられ、乗れなかったのが本当でしょう。

 ドコモと言えば3年前にNTTの完全子会社(上場廃止)になっています。通信会社が金融を取り込むのは誰もが納得できます。では証券が通信と提携する意味は、ここでも来年から始まるNISAが動機です。

 NISAは典型的な薄利多売ビジネス。ネット大手が持つ既存の数百万口座でも足りない。投資未経験者を大量に呼び込み、その後、彼らを高い手数料の金融商品に誘導しないと美味しいビジネスにはならない、というサービスです。

 今後、マ証券は利益の半分をドコモに吸い上げられます。つまり収益倍増でチャラ。薄利のNISA口座をどれだけ増やせば収益倍増か、気が遠くなります。そこまでしてドコモ経由で新規顧客を呼び込む。もちろん他社も黙っていない。新たな値下げ競争が始まる。投資家は嬉しい。【のび太】

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