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株式コラム・441 デフレの輸入

株式コラム・441 デフレの輸入

 デフレの輸入という言葉があります。例えばユニクロや百均ショップの製造会社が、人件費の安い途上国で生産して日本で安価で販売することです。このデフレの輸入が終わりを迎えています。

 徐々に途上国の経済が成長し、人件費が上昇。生産国としての魅力が薄れているからです。

 もう一つ、このビジネスはグローバル化、つまり平和な時代でこそ成り立つのですが、ソ連のウクライナ侵攻や米中対立を見る限り、これまでの平和が継続できない様相になっています。

 1989年に米ソ冷戦が終わって以来、アメリカ一強体制が続きました。圧倒的に強い一国が存在したからこそ平和が保たれていたのです。

 自由主義陣営が資金や技術で支援してきたソ連と中国は成長するほどますます専制的になってしまった。どんなに市場として魅力でも私たちは専制国家と折り合いは付けられません。

 安い人件費と安い原材料を求めて世界どこにでも進出できた時代の終わりが、日本のデフレを終わらせた一つの背景でしょう。【のび太】

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