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株式コラム・420 土地の流動化

株式コラム・420 土地の流動化

 東京ではオフィスビルの空室率上昇と聞きますが、それでも一等地はとんでもない値段で取引されています。

 買い手の中心はやはり外国人。目的はもちろん転売ですが、彼らが値上がりをゆっくり待つほど鷹揚なはずはなく、さっさと流動化(現金化)します。

 流動化とは転売と違います。不動産は値上がりするまで時間がかかるので、まず自分で買って、次にファンドを組んで投資家から資金を集め一時的に保有させる。投資家には家賃を渡す。値上がりしたらそこで売却。こうすれば最初に購入した代金を速やかに回収できて、次の物件を買い、それも流動化してまた次を買う。他人の資金でどんどん買っていくのです。

 このスキームの味噌をお教えしましょう。家賃収入は投資家に渡す代わりに、値上がりして利益が出たらその大半を自分たちが取り、損失が出たときはその大半を投資家に負わせるのです。

 そんなの不公平? そういう仕組みなのです。いつでもそうですが投資家は損するなんて思っていません。【のび太】

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