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株式コラム・447 銀行は本業回帰へ

株式コラム・447 銀行は本業回帰へ

 金利上昇で収益改善が期待される銀行ですが、年配の銀行マンが心配をしています。

 長期間の低金利で利ざやが縮小したため、預金集めと融資業務という基本業務に力を入れずにきた。代わりに投資信託や外国債券などの勧誘に注力。複雑なしくみ商品を高齢者に大量販売し、行政処分を受けてしまった銀行もありました。

 さらにビジネスマッチングと称して、顧客を紹介して紹介料を受け取る業務を始める。相続対策として土地開発を提案する。それらは取引先の応援には違いありませんが、所詮は紹介です。営業現場には銀行マンの技能とは無関係なノルマが次々と下りてくる。

 その結果、若手社員は財務諸表を読みこなし事業計画を分析する経験が不足する。融資の判断力も預金集めの営業力も落ちた。これが前述の心配事です。

 しかし、たとえ本業穴埋めのための紹介でも、それが顧客本位に徹した提案であれば、紹介した客、された客、両方を囲い込むことになる。今度こそ銀行本来の業務に邁進してバンカーの役割を果たしください。【のび太】

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