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株式コラムStock Column

株式コラム・455 円安バブル終わり

株式コラム・455 円安バブル終わり

 資本市場では企業は常に成長することが前提です。経営者は株主からそれを求められています。

 グロース銘柄(成長期待の大きい企業)の株価が高いのは、今の利益で割高でも数年先の利益で計算すれば妥当になるから許容されているのです。

 そういう企業は常に前年比、又は前年同月比で増収増益を達成することが求められている。

ある年、円安による為替差益を享受しても、翌年円高に戻ったら為替差損になってしまう。為替などは不可抗力の要因なのですが株主は許しません。企業努力で円高を克服しなければならない。

 この4年間、為替は一貫して円安トレンドだったので輸出企業は毎年為替差益を計上してきました。4年前は1㌦105円。いかに大きなメリットを受け続けてきたかが分かります。

 本来なら差し引いて考えるべき為替差益を、企業努力の結果、あるいは永久に続く増益要因かのように織り込んで日経平均を4万円まで押し上げた。為替の流れが変われば、その分が剥げ落ちるのは仕方ありません。【のび太】

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