株式コラム・478 関税の次は何
2025年07月25日

日米の関税交渉が決着し株価が大きく上昇。日経平均は4万円台を回復、TOPIXは過去最高値に迫る勢いです。
関税率が15%上乗せされるのに10%下がったかのようです。市場は結果が分かればそれによる悪影響も含めて予測が立つので安心したようです。
しかしこれで本当に決着でしょうか。トランプ大統領の認識はこうです。グローバル経済で世界各国、特に中国が受けてきた恩恵は、①米国の軍事力で保たれた平和と②基軸通貨ドルと③最終消費国アメリカという三条件があってこそ成り立ってきた。それにも拘らず中国は民主化どころかますます専制化し、成長した経済力で米国を脅かす。誰のおかげだと思ってるんだ、この恩知らず。
この思考はグローバリゼーションの犠牲になったと信じているかつての中間層から強烈に支持されています。日米の関税率など製造業復活のためにいつでも破棄できる程度の一つです。
関税の次は為替か、あるいは軍事力か、共和党政権にとって決着はまだずっと先です。【のび太】