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株式コラム・477 グロース市場改革 

株式コラム・477 グロース市場改革 

 東証改革が進むなか、今度はグロース市場に手を付け始めました。グロース(成長)市場はその言葉通り、成長過程にある企業群です。設立間もない、規模も小さい、しかし特色ある商品やサービスを提供する会社です。

 東証はここの上場維持基準を厳しくしようとしています。注目されているのが、上場5年を経過した段階で時価総額100億円以上を求める基準です。現在のグロース銘柄600社強のうち7割は基準を満たしていません。本気で適応させたらこの市場は崩壊です。

 上場に値しない会社を排除するのは投資家にとって安心ですが、小さな会社が成長して化ける楽しみはグロース市場ならではで、沢山のファンが存在し、その誰もがリスクを承知しています。

 この改革で焦っているのは上場を準備している会社も同じです。投資家から多額の資金を集めていますが、彼らは上場なしに資金回収ができません。上場を諦めた会社の株式など他人にはただの紙屑です。東証改革が何を目指しているのかが少しずつ見えてきます。【のび太】

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