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株式コラム・479 上場維持基準 

株式コラム・479 上場維持基準 

 8月4日の月曜日、東証が日経新聞の最終面にデカデカと広告を出しました。

「投資家の皆さま、ご注意ください。上場維持基準の経過措置が終了しました。期間内に基準に適合しない会社は上場廃止になります」と。

 上場維持基準とは、株主数や純資産額など8項目があり、満たせていない会社は東証HP上に社名が公開されています。特に各社が苦労しているのが流通株式時価総額です。流通株式とは市場で自由に売買されている株のことで、オーナーが大量の株を保有していると不利です。

 これを解消するために大株主が株を放出(株式売出し)するのですが、新たな株主を見つけるためには投資対象として魅力を高める必要があります。売出し価格を安めに設定したり、増配や株主優待をセットにします。

 株式売出しは流通株数が増えるのでいったんは株価が下がりますが、一株当たりの価値は同じなので数か月かけて短期筋の売りが一巡したら株価は上昇に転じケースが多い。最近では愛知県の矢作建設工業が実施しています。【のび太】

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