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投信のヒント411 ジャクソン会議

投信のヒント411 ジャクソン会議

 アメリカ中央銀行FRB(連邦準備制度理事会)パウエル議長のジャクソン会議での発言が話題です。通常三十分程度の講演時間は八分で終わり。インフレ退治のために利上げを断行する、たったそれだけを言い切りました。

 株価下落や景気悪化に配慮してタカ派的な言及はない、あるいは将来の利下げも示唆するかも、という市場の期待を真っ向から否定したのですから、NYダウは直後に二千㌦も下がりました。

 巷ではFRBは株価と景気を犠牲にする覚悟との見方が広がりましたが、自国の株価や景気がどうなっても構わない中央銀行があるはずなく、まして金融資産の半分を株式で持つ米国人はそんな政策を許容しません。

 パウエル議長はタカ派を演じて市場の楽観論に水をかけ、利上げショックを和らげる戦略だと考える方が常識的な解釈だと思います。

 もし利下げを期待させたら、株価はさらに割高になるだけです。いったん割高を解消しておきインフレ脱却に成功したときは、株価はド迫力で上がります。

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