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株式コラム・482 物価高対策

株式コラム・482 物価高対策

 自民党総裁候補者の全員、例外なく物価高対策を口にします。

 私達はアベノミクスの約7年間にデフレ脱却で2%程度の物価高を目指すと繰り返し刷り込まれてきました。ようやく実現できたのです。それともあの政策は間違いだったと総括しデフレに戻すのか。

 日本の物価は、エネルギー価格上昇、円安による輸入価格上昇など外部要因で上がり始めましたが、23年から企業が価格転嫁を始め、さらに昨年から賃金が上がった。需要サイドのインフレに変わっています。これで企業は利益を確保し賃上げ継続ができるのです。

 物価高対策は政治家が誰に向けて言葉を発しているかの問題でしょう。賃上げの恩恵は一部企業とその従業員に限られ、だから物価高対策を否定する人はいません。ガソリン税廃止や給付金は財政問題を無視すれば誰もが喜ぶ政策です。

 しかし物価上昇が続く限りこれら政策は1年で効果を失う。成長と賃上げを維持しながら物価安定、でも円安はこのまま、そんな政策はありません。【のび太】

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