株式コラム・492 三田証券
2026年02月27日
証券業界に長い人に三田証券を知らない人はいません。社員百名に満たない規模ですが、証券金融の世界で特異なビジネスモデルを確立している会社です。
第一種金融商品取引業者(証券会社)、第二種金融取商品引業者(ファンド組成など)、貸金業登録、宅建業登録、そして不動産特定共同事業の第1号から4号までの全てに登録をしている、このクラスの証券会社としては唯一の会社なのです。これら豊富な資格とノウハウで独自な金融商品を富裕層に提供してきました。
加えて三田は大手証券が敬遠する敵対的買収や新規上場の案件でも存在感を強めていました。24年12月に突如宣言されたニデックによる牧野フライスへの敵対的買収。その幹事を務めたのも三田です。
そして今月2日、あろうことか同社の担当役員がこの買収に絡んだインサイダー取引容疑で東京地検に逮捕されました。独自路線を貫く同社ですから法令順守は厳重だったはず。経験豊かなプロがこんな稚拙な(絶対ばれる)犯罪に手を出したことが不思議です。【のび太】